更新:2020年08月20日 17:49
2020年8月6日(木)14:00 ~ 2020年8月16日(日)14:00の間に行われるブルーアーカイブのクローズドβテスト(以下、CβT)のプレイレビューを記載する。
ベータテストに関して詳細はこちら
βテスト | 期間 | 人数 |
---|---|---|
cβテスト募集 | 2020年7月17日~7月31日13:59 | 1,000名(Android)→2,000名に増加 |
cβテスト | 2020年8月6日(木)14:00 ~ 2020年8月16日(日)14:00 |
ブルーアーカイブのCβTは、対応端末がAndroidであることと募集定員が2000名(最初は1000名だったが募集が多かったために増加)であることから、参加できるプレイヤーが限定されている。
ブルーアーカイブとは果たしてどのようなゲームなのか?
CβT実施前の情報としては、公開情報がメディア向けの情報やTwitter及びティザームービーに限られていた。
その段階では「ミリタリー」「青春」「学園都市」「RPG」といったキーワードが随所に散りばめられており、公式が謳うゲームジャンルとしても「学園×青春×物語RPG」ということが分かっている。
要約するとプレイヤーは先生となり、生徒たちを率いて都市内で起こる様々な事件を解決していくことになるということらしい。
この辺りの世界観やゲーム概要については、続々と判明してくる情報を含めて以下に詳しくまとめているので、参照にしてほしい。
ブルーアーカイブの世界観についてはこちら
それでは実際にゲームをプレイしてみたレビューへ行ってみよう。
タイトル画面
まず事前の段階だがゲームを開始すると事前ダウンロードサイズが開始され、容量は約800MBということだった。かなりのボリュームといえるのではないだろうか。
またCβT開始前からアカウントの作成までは進めることができたため、準備を万全にしてテスト当日を迎えられた。
まず気になるのが戦闘システムについて。
右下にEXスキルカードが3つピックアップされる
戦闘はオートバトルで進行し、随所にキャラクターのスキルを使って突破していくといった形式。キャラクター達の3Dモデルが大変細かい動きで縦横無尽に戦場を駆け上がる。
スキルはコスト制となっていて、バトル進行と並行していくコストゲージにどのキャラのどのスキルを使うかを考えながら進めていく。ストーリーのとおり正に「先生として生徒を指揮」しながら戦うイメージ。
キャラクター達は遮蔽物があれば自動で隠れたりとそれぞれのAIが多彩な動きを見せる。遮蔽物には隠れられないキャラクターもいる点や、敵から壊されるリスクがある点などもある。
多彩でかわいいキャラクターの動き
とにかくこの3Dモデルの動きが多彩でありかわいく、スキル演出も一人一人用意されているので見ていて楽しい。この演出に関しては設定で毎回表示させるか1日1回のみ、非表示などから選択できる。
タイプを意識することはこのゲームにおいて大切な要素
またブルーアーカイブには戦闘において独特な敵との相性が存在する。他ゲームでいうところの属性のようなものであり、「攻撃タイプ」「防御タイプ」の2種類がある。
序盤は何も考えなくてもバトルに勝つことができるが、物語が進んでいくとやみくもにスキルを使うのではなくキャラクターのもつタイプと相手の弱点も意識しなくてはならない。
例えば貫通属性のキャラクターは、重装甲の敵が多いステージで活躍するほかそういったボスがいる場合にはスキルダメージが上昇するため優位に働くので多めに編成に組み込むなど。
またタイプと並行して「屋外戦闘力」「市街地戦闘力」「室内戦闘力」というそれぞれ戦う場所によってもキャラクター毎に得手不得手がある。
これらを意識しながら、編成と戦闘中の指揮を考えて実行していくことで戦闘を優位に進めていけるようだ。
進行フェーズ
1つの任務はターン毎に実行していく進行フェーズと先述した戦闘フェーズに分かれていて、進行フェーズを全てクリア(ボスステージのクリアなど)することでその任務が完了となる。
スタート地点が複数ある場合があるため、部隊編成は1つだけで良いというわけではない。そのためキャラクター達は何人もしっかりと育成することが重要。ボードにはHP回復アイテムなどもあり、ターン中にどのような行動をとれば良いか考えながら進めていこう。
このようにブルーアーカイブの戦闘システムはボードゲームのようなシミュレーション要素も兼ね揃えている。
レイドバトルは他プレイヤーとの協力プレイではなく、自身の部隊の総力結集して強敵に挑むコンテンツ。
自身のキャラクターだけではなく迫力のあるボスも戦場を縦横無尽に動き、緊張感のあるバトルを楽しめた。(詳しくは後述)
こちらも気になるガチャ要素について。
ガチャの確率は以下のようになっていた。
レア度 | 確率 |
---|---|
★3 | 2.5% |
★2 | 18.5% |
★1 | 79% |
★3のキャラクターはかなり貴重なキャラクターといえる。
CβTではメモリアルロビーはメールボックスから受け取る
また手に入れたキャラクターにはメモリアルロビーを所持しているキャラクターがおり、手に入れるとロビー画面で立ち絵以外にアニメーションする豪華なイラスト画面を設定できる。
お気に入りのキャラクターのメモリアルロビーはついつい欲しくなってしまうお楽しみ要素だと思う。
どんどんガチャを引きたくなるようなかわいい演出
ガチャ演出では秘書であるアロナがよく動くかわいい演出になっていた。
排出確率の記載のみで、どのようなキャラクターが排出されるのかなどの詳細は確認できなかった。なお、メニューの生徒リストから見保有のキャラクターは一覧で全て確認ができる。
同じキャラクターが排出された場合は「神名のカケラ」が一定数手に入る。
レア度 | 神名のカケラの入手数 |
---|---|
★3 | 50個 |
★2 | 10個 |
★1 | 1個 |
キャラクターが被った場合に手に入る神名のカケラの入手数
所持しているキャラクターに既定の数の「神名文字」を使用することでキャラクターのレア度を上げ、強化することができる模様。
レア度 | 必要な神名文字 |
---|---|
★4 → ★5 | 170個 |
★3 → ★4 | 130個 |
★2 → ★3 | 70個 |
★1 → ★2 | 30個 |
レア毎に必要な神名文字
キャラクター毎の「神名文字」は神名のカケラショップで交換可能。
キャラクターの育成要素はどうか。
キャラクターの強化要素は大きく分けると「レベルアップ」「リミット解放」「スキル成長」「装備」が確認できた。
「レベルアップ」に関してはキャラクターのレベルは強化素材であるレポートを使用してレベルを上げる。キャラクターのレベルはプレイヤーのレベルが上限となるため、プレイヤーレベル以上のレベルにすることはできない。
「リミット解放」については先述したように、規定数の「神名文字」とお金を使用することで解放が可能。
「スキル強化」はキャラクターの所持する各種スキルをスキルごとに素材を使うことで強化が可能。強化することでスキル自体の効果がより強くなる。なお通常攻撃は強化できない模様。
「装備」はキャラクター毎に装備できるアイテムの種類が決まっており、最大で3枠つけることができる。一旦装備したアイテムは外すことができない。装着した装備はさらに要らない装備を用いてレベルアップが可能。
強化要素に関しては、優先するキャラクターや強化すべきスキルなどを考えながらやらねければならないが、内容としては複雑ではなくできるだけシンプルに構成されている印象を受けた。「強化するためには有料の石が必要」などといった、ユーザーにとってとっつきにくい要素はなかったので安心してほしい。
CβTながら正式サービスさながらのコンテンツを複数楽しめた。
CβTで確認できたコンテンツの種類は「任務」「ストーリー」「特別依頼」「レイドバトル」「戦術対抗戦」「スケジュール」の6つ。
「任務」は通常戦闘をミッション達成を目指して進めていくソーシャルゲームではおなじみのもの。章ごとにノーマルをクリアするとハード(1日3回限定)への挑戦が可能になる。全ての任務は星3クリアをすることでアクションポイント(スタミナ)が許す限り、掃討(スキップ)することが可能になる。こちらも最近ではお馴染みのシステムかもしれない。
「ストーリー」は「任務」のクリア状況に応じてブルーアーカイブのメインストーリーやサブストーリーが楽しめる。
「特別依頼」はいわゆる曜日ダンジョンでCβTの時点では「指名手配」「クレジット回収」「拠点防衛」の3つが楽しめた。それぞれスキル強化素材・クレジット・経験値アイテムを獲得するためのクエスト。
先にも述べてたが「レイドバトル」は自身の部隊の総力を結集して強力な敵を倒すコンテンツ。時間切れかパーティの全滅で撤退し、何度も再戦はできるが一度挑んだ部隊は出撃できない。全部隊の力を使ってレイドボスが逃げるまで(Easyの場合は制限時間1時間)にHPを削り切ろう。(1日3回まで挑戦可能)
レイドバトルのボスは多彩な攻撃やフェーズ進行ごとに移動したりと迫力のある戦闘に要注目。CβTの段階では他のゲームであるような他プレイヤーに救援を出したりなど、他プレイヤーと協力して倒すという要素は見当たらなかった。
レイドボスは登場演出から戦闘中の動きまで本当によく動き迫力があるため、ぜひ実際のゲームを通して体験してほしい要素。
「戦術対抗戦」は他プレイヤーのデータと戦う疑似PVP。他のゲームではよく「アリーナ」という表現で実装されることが多いあのシステム。攻撃編成と防御編成を組み、ランキング上位を目指す。
「スケジュール」はキャラクター達の絆を上げたり、マイホーム的な機能を兼ね備えた要素。ゲーム内時間の午前と午後に限られた行動回数を用いて、活動中の生徒たちとコミュニケーションをとろう。
CβT開始後ゲーム自体は問題なくプレイできていたが、CβT開始後から3時間後に初めてのメンテが実施されたのでサーバー側の問題と思われる。(異常なアクセスの増加とのこと)
その後のテスト期間中もいくつかのメンテナンスを挟みながら進行していったが、大規模なメンテナンスはなく安定していたように思う。
ゲームのクオリティは高くプレイは安定していたが、随所にテキストの誤字がみられたためそこはテスト版という印象は否めなかった。
戦闘は全て3Dで作られておりデフォルメされた生徒たちが戦場を駆け抜ける様子が描かれる。各役割毎に陣形を構えながら進んでいくのでプレイヤーはこれらを全て指揮する立場となる。
緻密な戦場シミュレーションと表情豊かなキャラクター育成を楽しめる内容となっており、とにかくキャラクター達がかわいいので眺めているだけでも飽きない。
かつ物語が進むと難易度がそこそこ高く、やみくもに編成やオートモードを使ってもクリアすることができないため歯ごたえのある仕様となっていた。
部隊を満足にプレイするには相当数のキャラクター達を手に入れつつ、能力を把握しながら部隊を編成していく必要がある印象を受けた。
またキャラクター達を個別に操作することができないため、そこは賛否両論あるのではないかという感想を持った。
とにかくかわいいキャラクター達の動きとシンプルだが歯ごたえのある戦場シミュレーションが好きな人にはぜひともおススメできるゲームといえる。戦場の敵やボスもとにかく動くのでただ眺めているだけでも楽しめるつくりになっていた。
キャラクターイラストを動かす技術(本作で使用しているのがLive2Dかどうかは不明)も、ここまで来ると素晴らしいと感じた。特にガチャ演出や任務画面のアロナなどは、まるで本当にキャラクターと対面してコミュニケーションをとっているように錯覚してしまう。
メインストーリーも殺伐としたものではなくほのぼの進行であり、戦闘では銃火器を使うなどギャップがあるのも面白い。
キャラクターゲームが大好き、ミリタリーものが大好き、学園ものが好き、本格的なシミュレーションが大好きというプレイヤーはぜひ本作がリリースしたらゲームをプレイしてみよう。
まさに「学園×青春×物語RPG」が楽しめるぞ。
©Yostar, Inc.
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