「虚狩り」キャラクターの解説と考察

更新:2024年12月18日 23:58

「虚狩り」とは

虚狩りの初登場

「虚狩り(うつろがり)」は、ゼンゼロ公式よりゲームリリース直後に投稿された以下のゼンレスゾーンゼロの世界観を紹介する動画に初登場した。

奇跡のはじまり | 『ゼンレスゾーンゼロ』世界観紹介PV

動画内では謎の人物が、4体のAIを用いてインターノットの深層データベースへ不正アクセスする様子が確認できる。

表記読み方動画内で予想される役割
JINNIジニーパッケージのアップロード
GHOSTゴーストインターノットへのハッキング
YOUKAIヨウカイファイアウォールを腐らせる
(破壊に近いと思われる)
FAIRYフェアリー規定のワードを検索して情報を閲覧
(ゲーム内では主人公の元で使われることになる)

登場する4体のAI

アクセスデータからはプレイヤーが暮らす新エリー都の前身であるエリー都で起こった出来事、要するにゲーム内の時代よりも過去に起こった出来事を記録した内容が語られており、未知な部分は多いもののゼンゼロの世界観をより深く知ることができる。

そんな中で登場したのが「虚狩り」と呼ばれる人物たちなので、以下で詳しく見ていこう。

「虚狩り」とは

エリー都健創にあたって、災害鎮圧の要となった7人の人物およびその称号のこと。

各々が主にホロウからのエリー都の守護やホロウ探索において偉大なる功績を残し、当時のエリー都市長から「虚狩り」という名の称号が与えられた。

「虚狩り」は英語では「The Void Hunters」と称されているが、なぜHollow HuntersではなくVoid Huntersなのかという疑問が残る。

VoidとHollowはどちらも「何もない領域」という意味で使われる単語ではあるが、英語版ゼンゼロにおいてもゲーム内用語のホロウはHollowで虚狩りにはVoidが使われている。

Voidは「中に全く何もない」ということに対して、Hollowは「空洞が物理的にある」というような違いがあるので、もしかしたら当時全く未知の状態であった(空間があるかも分からなかった)ホロウはどちらかというとボイドという表現をした方が正しかったのかもしれない。


「虚狩り」のキャラクター

星見家三代目当主

星見家三代目当主

たった一人で「讃頌会(さんしょうかい)」の司教を斬った人物。

フードを被っているが黒髪に長い耳、橙色の瞳の容姿に長刀を携えた姿が確認できる。

名前は不明だが背後の英語から、ソードマスター(あるいは日本的に言うと剣豪?)と称されている。

容姿がよく似ている星見雅

「後継者には恵まれたかしら?」と言われていることから、メインストーリーにも登場した星見家の跡取りである星見雅とかなり関係が深い人物と思われる。

星見雅は現在対ホロウ事務特別行動部第六課の課長でイベントシーンでは巧みな剣さばきを披露しており、正に剣豪といっても過言ではない。

そのため容姿が似ているこの星見家三代目当主は、実は同一人物ではないかという説も浮上しているが、一時代前の話であることから"普通に考えると"その説は低いと考えられる。

月城柳から当代最年少の虚狩りと言われる星見雅

新たにVer1.3月城柳の特別劇場「虚ろに潜む報復劇」では、星見雅が「新エリー都で当代最年少の虚狩り」と呼ばれており、雅自身も虚狩りである可能性が出てきた。

当代ということからメンバーが変わった現代の虚狩りが存在しているのかもしれない。

星見雅 エピソード「虚狩りが生まれた日

またその後、Ver1.5目前に公開されたPV『星見雅 エピソード「虚狩りが生まれた日」』では雅が虚狩りとして叙勲されるまでのワンシーンが収録されており、星見雅=(当代の)虚狩りであることが確定した。

ミス・「サンブリンガー」

サンブリンガー

当時のマルセルグループCEOで、空(そら)の「ハイヴ・ロード」ホロウを消滅させた人物であり、ボンプの発明者でもある。

白髪ロングヘアーに長い角、さらにオッドアイというユニークな容姿をしている。

ホロウは地上だけでなく時として空中にも出現するため、恐らく空中に出現した原生ホロウ(大型ホロウ)である「ハイヴ・ロード」ホロウを消滅させたものと思われる。

サンブリンガー(Sun Bringer - 太陽をもたらす者)という名前が固有名詞かどうかは不明だが、由来がここから来たといってもおかしくはない。

マルセルグループはボンプ関連のアイテム欄で頻繁に登場するため、そのマルセルグループでボンプの発明者ということは会社およびグループの礎を築いたと言ってもいい人物と想像される。

導き手「ジョイアス」

ジョイアス

ひとり「神の迷い路」を通り抜け、ホロウ探索の基礎を築いた調査ギルドのエース。

目元しか確認できないため他の容姿は分からないが、確認できる左目には傷があることが分かる。

「調査員とプロキシのどちらのご先祖様?」と言われているので、調査員とプロキシでは探索のアプローチが法に基づくかどうかが大きな違いなので、元をたどればどちらにも影響を与えていそうであると考えられる。

「調査員とプロキシ」について説明すると、法に基づいてホロウ探索をしているのがホロウ調査協会の調査員で、違法にホロウを探索しているのがホロウレイダーと呼ばれる調査員(ニコたち邪兎屋含む)。

このホロウレイダーの手助け(主にホロウ脱出のためのキャロットを作ったり)をしているのが、違法ホロウ事務調査員と呼ばれるプロキシ。

要するにホロウ探索は表では「協会の調査員」、かたや裏では「ホロウレイダー+プロキシ」が行っているという構図がある。

さらにこのプロキシの中でも主人公兄妹である「パエトーン」は、ボンプを通して外部から(直接ホロウに赴かずに)ホロウのナビゲートができるという特性を持つ。

以上のことから、彼ら調査員やプロキシの礎を築いたというジョイアスの凄さが分かるだろう。

「杖の軍」ヴァイク大佐とダン中佐・ファルケンハイン傭兵団の長

ヴァイク大佐とダン中佐・ファルケンハイン傭兵団の長

「ダークウォール」を37キロ後退させた人物たちで、動画からは3人のどの名前が誰を表すかは判断できない。

仮に紹介順だとすると左の人物がヴァイク大佐で右の巨体の人物がダン中佐、そして中央のピンク髪の人物が傭兵団の長というかたちになる。

ピンク髪の人物は腰当たりから羽が生えていることが確認できることから、何か特別な雰囲気を感じ取ることができる。

果たして「ダークウォール」が何なのか現状では不明なため、彼らが成し遂げたことがどれだけ凄いことなのかは分かりづらい。

Ver1.5において「ダークウォール」という単語がストーリーに初めて出てくるもその詳細は謎であり、ホロウ内のエーテル活性と関係がありそうなことが分かった。

ダークウォール

拡大するホロウのことかと思いきや、動画内では文字通り建物群の壁のような表現も見て取れる。

アーチ教授

アーチ教授

へーリオス研究所を創設し、ホロウの様々な特性を解き明かした人物。

真実を求めて零号ホロウに入ったが、少なくともこの記録を残している時点ではまだそこから戻ってきていない。

そのため新エリー都時代の現代では、エリー都時代からの失踪扱いとなっている。

失踪扱いとなっているのがアーチ教授のみであるならば、他の虚狩りのメンバーは事の顛末が分かっているという考え方もできるので、もし今後登場するとしたらアーチ教授が一番確率が高いのではないかと考えられる。

理由としては他にも、他のメンバーとは異なる人外的な容姿という点、意味深な紹介の仕方という点、動画内の背後の文字の色が異なる点なども挙げられる。

なおへ―リオス研究所は、旧都陥落事件の影響によって現代では旧エリー都の大地溝帯を超えた零号ホロウの奥深くの瓦礫の下(廃墟)になっている。

パエトーンであるアキラとリンがかつて育った場所でもある。

新エリー都との関わり

新エリー都の背景

新エリー都の大きな特徴として、ホロウと隣り合わせの生活という点がある。

ホロウとは地上や空中に突如として現れる万物を呑み込む異常な球状空間および災難であり、侵食適正がない場合に長時間中へ入るとエーテリアスという異形生物になってしまう危険なエリアのこと。

新エリー都には数多くのこのホロウがあるが、都市の繁栄は制御下に置いたホロウから貴重なエーテル資源を採掘していることによって成り立っているとされている。

新エリー都の裏の顔

動画に登場している謎の人物は、このホロウの特性の認識を「遅れている」と表現し、新エリー都がホロウを制御下に置いているという認識を「ものは言いよう」と表現している。

つまり、新エリー都には裏の顔が隠されていそうであることと、さらに動画の最後の部分からこの謎の人物がAIと共に新エリー都に何かをする計画があることが分かる。

深まる謎

エリー都時代の話(厳密に何年前かは語られていないが「ひと時代過ぎた」という表現をされている)であることから、かなり時が経った今の新エリー都時代に、彼ら「虚狩り」がどのように関わってくるのかという謎が残る。

アーチ教授の項目で実際に登場しそうだとは言ったが、これだけ虚狩りのメンバーはキャラが立っている(イラストと背景がある)ので、なんだかんだ何かしらのかたちで全員が登場しそうではある。

直接プロキシの前に現れるのか、こういった歴史的背景を語るだけの存在なのか非常に楽しみだ。

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